よくみんなカナダに来ると、「消費税が高いなあ。」と言います。
確かに、日本の8%に比べて、カナダBC州の場合、GST(連邦税)が5%とPST(州税)が7%掛かるので、GSTとPSTの合計で12%もの消費税が掛かるように見えます。
しかし、実際に普段のスーパーの買い物で、12%の消費税が掛かることはほぼありません。
以下、最近スーパーでのレシートをお見せしましょう。
写真、右下の部分がトータルのところなのですが、もし消費税が掛かるなら、そこにGST、PSTというのが出ているハズ。しかし、ありません。
一方、もう1つの伝票には、しっかりとGSTとPSTがあります。
赤丸のところに、GSTとPSTがありますね。
このレシートは何を買った時のものかというと、酒屋に行って、ビールとワインを買った時のものです。
そう、カナダでは、消費税が掛かる場合と掛からない場合があるのです。
普段、僕たちが買う食料品、例えば、野菜、果物、牛乳、魚や卵、シリアル、小麦粉、砂糖、塩などの調味料やスパイス、パン、コーヒーやお茶、そしてジャムなどなど、そういったものには消費税が掛からないのです。
一方、同じ飲食するものでも、ちょっとしたぜいたく品のワインやビールのお酒類、ポテトチップス、ポップコーンなどのスナック類、ケーキやドーナッツ、炭酸飲料など、そういったものには消費税が掛かります。
ちなみにドーナッツは、6個以上包装されていれば、食料品とみなされ非課税になるようです(笑)。このルール、おもしろ過ぎ!
ともかく、普段の食糧に関しては、消費税が掛からないのは、ありがたいですよね。
GST 5% だけ掛かりPSTが掛からないものもある!
カナダの消費税で、さらに混乱させるものとして、GST(5%) だけ掛かりPSTが掛からないものもある!ということです。これは、どれだけぜいたく品かによるのですが。
以下のモノは、GST(5%)のみ掛かります。
学校で使うような文房具類、雑誌、子供の衣料サイズ、布のおむつ(注:紙おもつはぜいたく品とみなされているようだ。)、お菓子類、レストランなど外食、電気代、タクシー代、薬、スポーツヘルメットなど。
凄く大ざっぱな解釈すると、
人間生活において、絶対に必要な食料品は、消費税が掛かりません。
次に、まずまず必要というモノやサービスに関しては、GSTだけいただきます。
あとのぜいたく品は、容赦なく消費税12%いただきますよ、ということなのである。
だけど、カナダのこうした解釈がおもしろいんですよね。
先のドーナッツ6個以上なら非課税の話しかり。
あと、ここまで書いて思ったけど、絶対に必要なものとして、トイレットペーパーがないんですよ。つまりトイレットペーパーは、GST、PSTの両方が掛かるということなのだけど、じゃあ、水で洗えってこと? 昔、田舎に行くと、トイレットペーパーの代わりに新聞紙を使うという人がいたけど、そうしようってことなのかな(笑)。
ともかく、トイレットペーパーは、ぜいたく品というか、絶対になくても大丈夫だろ、と思われている商品になっているのです。
じゃあ、ここでクイズ!
以下のものは、GSTとPST両方掛かるものか、GSTだけ掛かるものか?
タオル、ハンカチ
掃除機
台所用品
清掃、洗濯用品
タバコ
結婚プランナー費用
さあ、どう?
答えは、なんとタオル、ハンカチ、掃除機、台所用品、清掃、洗濯用品は、容赦なく12%もの消費税が掛かり、
タバコ、結婚プランナーは、GSTだけが掛かるのです。
もう、ワケがわからないね(笑)。
以上、カナダのおもしろい消費税事情を話したけど、僕が何が言いたいかというと、日本でもこういう議論があってもいいなじゃない?ということ。
つまり、低所得者で普段の食料品の購入を買う人、そういう家族とか大変でしょ? でも、カナダのように、消費税が無料なら普段の買い物がずいぶんと軽減されます。
一方、何かレジャーや趣味などに使う費用は、高めの消費税でもいいんじゃない?って。
なんかこのルールの方が、国が豊になると思うけど。どうでしょうか?
以下、カナダBC州政府からリリースしている消費税情報ページ
http://www2.gov.bc.ca/gov/content/taxes/sales-taxes/pst
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