本当は高くない!カナダの消費税

2015年7月21日火曜日

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よくみんなカナダに来ると、「消費税が高いなあ。」と言います。

確かに、日本の8%に比べて、カナダBC州の場合、GST(連邦税)が5%とPST(州税)が7%掛かるので、GSTとPSTの合計で12%もの消費税が掛かるように見えます。

しかし、実際に普段のスーパーの買い物で、12%の消費税が掛かることはほぼありません。

以下、最近スーパーでのレシートをお見せしましょう。



写真、右下の部分がトータルのところなのですが、もし消費税が掛かるなら、そこにGST、PSTというのが出ているハズ。しかし、ありません。

一方、もう1つの伝票には、しっかりとGSTとPSTがあります。



赤丸のところに、GSTとPSTがありますね。
このレシートは何を買った時のものかというと、酒屋に行って、ビールとワインを買った時のものです。

そう、カナダでは、消費税が掛かる場合と掛からない場合があるのです。

普段、僕たちが買う食料品、例えば、野菜、果物、牛乳、魚や卵、シリアル、小麦粉、砂糖、塩などの調味料やスパイス、パン、コーヒーやお茶、そしてジャムなどなど、そういったものには消費税が掛からないのです。

一方、同じ飲食するものでも、ちょっとしたぜいたく品のワインやビールのお酒類、ポテトチップス、ポップコーンなどのスナック類、ケーキやドーナッツ、炭酸飲料など、そういったものには消費税が掛かります。

ちなみにドーナッツは、6個以上包装されていれば、食料品とみなされ非課税になるようです(笑)。このルール、おもしろ過ぎ!

ともかく、普段の食糧に関しては、消費税が掛からないのは、ありがたいですよね。


GST 5% だけ掛かりPSTが掛からないものもある!


カナダの消費税で、さらに混乱させるものとして、GST(5%) だけ掛かりPSTが掛からないものもある!ということです。これは、どれだけぜいたく品かによるのですが。

以下のモノは、GST(5%)のみ掛かります。

学校で使うような文房具類、雑誌、子供の衣料サイズ、布のおむつ(注:紙おもつはぜいたく品とみなされているようだ。)、お菓子類、レストランなど外食、電気代、タクシー代、薬、スポーツヘルメットなど。


凄く大ざっぱな解釈すると、
人間生活において、絶対に必要な食料品は、消費税が掛かりません。
次に、まずまず必要というモノやサービスに関しては、GSTだけいただきます。
あとのぜいたく品は、容赦なく消費税12%いただきますよ、ということなのである。


だけど、カナダのこうした解釈がおもしろいんですよね。
先のドーナッツ6個以上なら非課税の話しかり。

あと、ここまで書いて思ったけど、絶対に必要なものとして、トイレットペーパーがないんですよ。つまりトイレットペーパーは、GST、PSTの両方が掛かるということなのだけど、じゃあ、水で洗えってこと? 昔、田舎に行くと、トイレットペーパーの代わりに新聞紙を使うという人がいたけど、そうしようってことなのかな(笑)。
ともかく、トイレットペーパーは、ぜいたく品というか、絶対になくても大丈夫だろ、と思われている商品になっているのです。


じゃあ、ここでクイズ!
以下のものは、GSTとPST両方掛かるものか、GSTだけ掛かるものか?



タオル、ハンカチ
掃除機
台所用品
清掃、洗濯用品
タバコ
結婚プランナー費用

さあ、どう?


答えは、なんとタオル、ハンカチ、掃除機、台所用品、清掃、洗濯用品は、容赦なく12%もの消費税が掛かり、
タバコ、結婚プランナーは、GSTだけが掛かるのです。

もう、ワケがわからないね(笑)。


以上、カナダのおもしろい消費税事情を話したけど、僕が何が言いたいかというと、日本でもこういう議論があってもいいなじゃない?ということ。
つまり、低所得者で普段の食料品の購入を買う人、そういう家族とか大変でしょ? でも、カナダのように、消費税が無料なら普段の買い物がずいぶんと軽減されます。

一方、何かレジャーや趣味などに使う費用は、高めの消費税でもいいんじゃない?って。

なんかこのルールの方が、国が豊になると思うけど。どうでしょうか?


以下、カナダBC州政府からリリースしている消費税情報ページ
http://www2.gov.bc.ca/gov/content/taxes/sales-taxes/pst





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自己紹介

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1990年にワーホリで来て、その後、カナダで結婚。二人の子供がいます。 現在は、冬の間はウィスラーでスノーボードのインストラクターをしていて、また年間を通してスノーボード・ブログhttps://dmksnowboard.com/を運営、またスノーボード関連ブランドの 日本代理店フィールドゲートで働いています。 会社は東京にありますが、日々オンラインで海外ブランドとのやりとり、PR事業などを行っています。 時間がある時に、こちらのブログをアップし、これからカナダに来られる人に向けて現地からためになる最新情報を配信していきます。

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