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日本のチーム、河武蔵野FCジュニアが世界のチームを相手に優勝!
「ジュニアサッカーを応援しよう!」で語った戸田智史監督の言葉が、ひじょうに印象的でした。
「U-12の段階では日本が技術で上回っていますが、海外の選手は日本の選手よりも身体的な能力が上がるでしょうし、大人になるにつれて技術や戦術の面も整理されていきます。そう考えると、今回は僕たちが勝ちましたけど、やはり今のままでは、大人になったときには逆転されてしまうのではないかと思います。」
戸田監督は、さらにこんなこともコメントしています。
「もしかすると、日本はサッカーを教え過ぎたり、試合をし過ぎたりしているのかもしれません。土曜、日曜で1日に何試合も行うということが珍しくありません。海外は、週末のリーグ戦に向けて自分で高めていくサイクルができ上がっていて、子どもの中で勝ちたいという欲求が生まれていく時間があるのでしょう。」
思うに、日本のスポーツに関わらず、日本は教育に関してもすべて行き過ぎ感があるのかもしれません。
大河は、日本で約一年半ほど過ごしたほど、カナダに帰って来て、今、グレード8なんですが、なんとクラスでトップ・レベルになったのです。娘のクレアは常に優秀な子で、つまりオールAみたいなタイプなのですが、同じ兄妹なのに大河の場合は五段階中で言うと、だいたいすべて2ぐらい。まあ、ペケでないにしろ、その手前ってところでした。
ところが、日本で本人なりにサッカーと勉強を頑張りました。ある意味、あまりにも違う環境でバーンアウト(燃え尽き症候群)のような形でカナダに帰って来てしまったのだけど、日本で頑張ったこどは無駄でなく、カナダに帰って来て、彼の人生では考えられなかった、良い成績を収めることができました。
きっとカナダの子供たちは、日本の子供たちよりも偏差値が低く、スポーツにおいてもウィンターものならともかく、日本人の子供に負けてしまうのかもしれません。だけど、カナダではどんどん大人年代に行くに連れて、優秀な子が育っているように思います。
正直、僕は日本の子供たちは本当に頑張っていると思うし、そんな中、その流れに付いていけなくて脱落してしまった子供が可愛そうに思います。日本の先生、そして教育関係者の方は、本当に熱心に指導してくれるし、ドロップアウトした子もフォローするようなシステムはあると思うのですが。そんなフォロー策はあるにしろ、それでも、競争が激し過ぎるような気がするのです。
それがある意味、日本の国力を押し上げた原動力にもなっているのですが、子供の多少のゆとりをもたらすことで、その子供の人生のその後の伸びしろが大きく感じるのです。
今回の戸田監督のコメントには、そんなことを感じてしまいました。
確か仏教の言葉だったと思うのですが、「中庸の徳」というのがあります。
意味は、過不足なく丁度良い加減にバランスをとって行動できるのが人徳として最高であるということ。
つまり、僕が言いたいことは、もちろん日本人の子供たちが世界のどの先進国の子供たちよりも、長い時間勉強していて(注:韓国だけはそれ以上やっていると思うけど)、頑張っていることは凄いことだと思います。でも、やり過ぎ感があります。
時にカナディアンのグータラ過ぎる商業のサービスを見ると、これも行き過ぎ、と思うけど(笑)。
ともかく、もっと中庸を狙って、ちょっぴり、もうちょっとゆとりをもたらす適度な競争をしたら、もっと日本人は世界で活躍できるのでは?
と思いました。
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