カナダのお金に関する3つのあたり前

2021年6月24日木曜日

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これからカナダに来る旅行者、あるいは長期滞在者がぜひ知ってほしい!お金に関する3つのあたり前の話をご紹介します。

カナダにすでに住んでいる人なら、誰もが経験したことがある経験。
お釣りの間違いあたり前、クレジットカードあたり前、銀行手数料あたり前。

これからバンクーバーやウィスラーに来られる人は、ぜひチェックしてみてください。


お釣りの間違いあたり前

よく日本のレジでは、小銭を減らすために、数十円から数円の小銭を出すケースありますよね。例えば、レジで「805円です」と言われたら、自分の財布にはきっかりのお金がなくて、1千円札と5円玉を出して、「はい、お釣り200円です」というようなケース。

カナダでは、こうしたお釣りのやりとりが苦手な人が少なくありません。
中には、日本人のように、キャッシャーの方から「あなた、5セントありませんか?」と聞いてくれる人もいます。だけどまあ、だいたいダメな人が多いですね。

先日も、そのスーパーマーケットで使えるカード(※クレジットカードではなく、ギフトカードで25ドル分使えるというようなもの)を持って行ったのですが、間違えられました。

というのも、そのカードを以前も使っていて、残りが3ドルとかしか残っていなかったのです。だから、まずは3ドル分だけカードを使用して、残り必要な分を現金で支払ったのですが、間違えられてしまったのです。

その場で、「あれ間違っていませんか?」と確認したのだけど、ちょっとキャッシャーの言い分に押し切られちゃって。また自分でも咄嗟のことで「オレの方の勘違いか!?」なんて、思いながら駐車場を歩き出しながら、レシートをチェックしました。そしたら案の定、キャッシャーの方が間違っていました。今からキャッシャーに戻って、数ドルほど返してもらっても、「そっちの方が仕事になっちゃうな」と思い、諦めました。

逆に「あれ、お釣りもらい過ぎちゃっていないか?」なんて、思ったこともあります。
まあ、人間現金なもので、その時は、すぐに「まっ、いいや!」なんて思ってそのままになっちゃうわけですが(笑)。

こうしたことは一例に過ぎず、日本人の感覚なら、「えっ、こんな間違いってあるの!?」と思うようなケースも多々あります。

特に、コロナ禍でキャッシャーの方がますます現金の扱いに戸惑っている印象があります。
もうほとんどの人が、キャッシュレスなので、こちらで現金で支払う時には、早めに「現金で支払いますよ」と気を遣って言わないといけません。

あと、ここ1年間の間にも、海外、特にオーストラリアからカナダに入って来たワーホリのような人もいるわけですが、そうした人はそもそもカナダのコインを見て、どのコインが何セントと瞬時に判断できない人もいます。


だから、カナダで現金で支払う時、変に間違われると嫌だなあ、と思う人は、向こうから「あなた〇〇セントない?」と聞いて来ない限り、原則として無理に小銭を出さないこと。
また、クレジットカードやデビッドカードで支払うといいでしょう。

それと、カナダではもう1セント・コインは市場に出回っていません。
なぜ、そうなったかと言うと、1セントのコインを作る費用は、1セントよりも遥かにコストが掛かるということで廃止になってしまったのです。
そもそも1セントは、アバウトな感覚で生きるカナダ人にとっては、石ころのような存在でした。だから、道路のあちこちで見つけられました。

だから、買い物をした時、例えばその合計額が、10ドル34セント場合、現金で支払う時には1セント繰り上げて、10ドル35セントを払う必要があります。
なんだか、ちょっと損した気持ちになりますが、逆に10ドル32セントの場合には、10ドル30セントだけ支払えばいいわけです。

几帳面な日本人の感覚からしたら、驚くかもしれませんが、このことはカナダ人の感覚も反映されていると思います。というか、海外から日本を見れば、日本人ほど細かい人種も珍しいように思います。日本人は割り勘の時でも、かなりしっかりと計算していたりしますが、そういう感覚が、カナダではあまりないです。
もしかしたら、ドイツとかスイスとか、精巧な機械を作るような民族ではカナダ人よりも几帳面な印象もあるのかもしてません。それでも、以前、ドイツに旅行した時に、ヨーロッパの中でも生真面目なドイツの列車でも数分遅れるのは、あたり前なんだな、と思ったことがあります。

これに付随した話で、カナダのファーストフード店では、かなりあたり前に注文と間違ったものが出るケースがあります。
その店にもよりますが、例えば地域で長年働いている白人のオバサンがいるようなところは、ほぼ大丈夫です。だけど、多くのファーストフード・チェ―ン店では、カナダに来てまだ1年目というようなフィリピン人のような方が働いていることが多く、新人さんばかりなのでミスが増えてしまうように思います。

正式にどこの国の人かはわからないけど、結構、間違えたりしますね。一方で、計算が得意なアジア人とか、新人なのにやたらに優秀だったり人も時々見かけます。
つまりファーストフード店では、店員さんレベルの当たり外れが多く、「まあ、10回行って8回ほど間違えられなかったらいいか」と思っておいた方がいいでしょう。
また、複雑なオーダー方法をしない方がいいです。
ご家族でちょっとでも複雑な感じのオーダーすると、間違われる可能性があります。
もう、それこそ「ビックマックのセット4人分、ドリンクは全員コーラ」という感じでいくといいでしょう。これはかなり極端な例かもしれませんが、そういう勢いのシンプルなオーダーをしないと間違われる可能性は高くなりますよ、という話です。

また、何度も言いますが、こうしたお店でお釣りを間違われないためには、デビッドカードかクレジットカードで支払うのが良いでしょう。


クレジットカードあたり前

日本に住んでいると、現金の重要性を感じることだと思いますが、海外ではすでに現金の方がちょっと特別だったりします。カナダもその内の国の一つで、多くの人の支払いは、デビッドカードかクレジットカードになります。

例えば、お店に行ってドリンク缶を買う時、日本人の感覚だったら現金でしょう。しかし、カナダでは、ジュース1本買う時でも、カードで支払う人が少なくありません。
お店側にとってはカード手数料で儲けがなくなりそうで、敬遠されそうな気もします。だけど、実際のところカードで支払う人は多いです。

そもそもカナダでは、日本と違って長いデフレなど経験していたので、そこそこの物価高。例えば、安売りスーパーなどで、6缶入りのジュース類が5ドルとかで買えたとしても、お店で買えば1缶で2ドルとか3ドルしてしまいます。例えば、ちょっとしたテイクアウトの店でコーラを買ったとしても、それくらいの値段を取られます。日本人の感覚からしたら、「コーラで200円とか払いたくないよ」と思うかもしれませんが、カナダで外で食事をするということは例え、ハンバーガー・チェーン店のところでも、今ではセットメニューで10ドルほど掛かってしまいます。日本で未だに1コイン(500円)で食事ができることは、カナダにとっては信じられないことでしょう。夏には冷房が効いて涼しく、冬でも温かく過ごしやすいお店で、おいしい牛丼が500円で買えるって、カナダ人にとっては羨ましいことです。

お店側からしたら、例えジュース1本のお客さんでも、トータルで見たら全然儲かっているので、問題なし!というところでしょう。

だからカナダでは、お支払いの時、必ずこう聞かれます。
「デビッドで支払いますか?クレジットで支払いますか?」

だいたい、7割、いや8割でしょうか。デビッドカードで支払う人が多いです。
デビッドカードは、カードリーダーに差し込んで4桁の暗証番号を入れるケースもありますが、たいていタップ(触れる)するだけで、済んでしまいます。
暗証番号を入れるケースは、キャッシャーがいなくて自動のお支払いマシーンを利用する時などになります。

これほどカード社会が進んでいるカナダなので、日本から来られる方はぜひクレジットカードで支払うようにした方がいいでしょう。
コロナのこともあり、カナダでは現金がますます敬遠される傾向にあります。

ちなみにカナダでよく使われるクレジットカードは、VisaとMasterd Cardです。American Expressは、使えないところもあるので気を付けてください。時々、レジで並んでいるとアメックスを使用して使えないアメリカ人が文句を言っているシーンを見かけます(笑)。



銀行手数料あたり前

日本で銀行からカードで現金を引き出す場合には、営業時間内なら手数料が掛かりません。しかし、カナダではこうした手数料をチャージするケースが多々あります。さらに頻繁に使用するデビッドカードでも手数料が取られたりします。

思わず「マジかよー!」という叫びが聞こえて来そうですが、本当です。

日本の銀行が、今、しきりに通帳をなくしたり、手数料を引き上げている要因には、こうした海外銀行のあたり前が導入されようとしているのだと思います。

短期の旅行者ならともかく、長期の滞在者はやはり現地の銀行口座を開きたくなるのではないか、と思いますが、そのへんの手数料が掛かることはチェックしておきましょう。

しかし、こうした無駄な手数料を回避する方法があります。

例えば、僕も利用しているTD BANKでは、銀行口座に4000ドル残しておけば手数料が掛かりません。おそらく、今、これを読んでいる多くの人は、問題ないかと思いますが…。一同、4000ドルを口座に入れておけない人のアナウンスをすると、月の銀行手数料が$16.95掛かります。また専門学校や高校、大学に通う生徒の場合には、$6.95掛かります。
つまり学生さんの場合、例えば銀行口座に$2000しか入っていない場合でも、毎月、$6.95払えば、自由にお金を引き出したり、デビットカードを利用できます。

しかし、くわしくは各銀行、各アカウントの種類によって変わって来るので、口座を開く時には、必ずチェックしましょう。
ちなみに僕が利用するSAVING ACCOUNT(※ちょっとだけ利子が良い口座)は、毎月、1回だけなら引き出し無料だけど、2回以降は手数料が掛かります。ちなみに各銀行で様々な商品(口座)があり、貯蓄系セービングアカウントだけでもいくつかあるので、そのへんの吟味も必要です。

このへんのことは、僕はあまりくわしくないですが、自分が持っている口座の中では、US(アメリカ)ドルのSAVING ACCOUNTが優秀ですね。日本の銀行と違って、お金を預けておけば毎月、利子でお金が増えて行きます。お金に余裕がある人は、5000ドルでもアメリカドルのSAVING ACCOUNTにおけば、日本に帰る時には100ドルほど増えていたりするかな、と思います。
もっとも、アメリカドルとの為替レートで損したり、得したりすることもありますが。
まあ、銀行口座に入れてあるアメリカドル自体は増えていくので、特に若い人でこれから数十年とかお金を預けることができる人は、カナダの銀行でアメリカドルの口座を持っておくと良いかもしれませんね。
例えば、学生時代にカナダに来て、頑張って10,000ドルを銀行に預けたとしましょう。仮に年利3%だとすると、20年後にカナダに戻って来た時には、なんと18,061ドルにも膨らんでいます!



ところで、カナダの銀行のサービスでメチャクチャに便利だなあ、と思うのは、e-Transferという送金システムです。
例えば、送金したい相手のメールアドレスだけ知っていれば、簡単に送金ができ、しかも前途の銀行口座に預けておかないと手数料が取られてしまう4000ドルとか入れておけば無料です。

日本だと、1万円を送金するのにも、200円とか掛かったりします。そうした送金がe-Transferにより、掛からないということです。

例えば、カナダでアパートを借りて大家さんに家賃を支払う時などにも利用できますね。
ちょっと遠くにいる友人、あるいは掲示板のようなネット版で買った商品のための送金などでも気軽に使えそうです。

自分の場合には、子供の習い事代などで、よくe-Transferを利用しています。

以上、カナダでのお金に関する3つのあたり前のお話でした。
ぜひご参考していただければ、幸いです。



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自己紹介

自分の写真
1990年にワーホリで来て、その後、カナダで結婚。二人の子供がいます。 現在は、冬の間はウィスラーでスノーボードのインストラクターをしていて、また年間を通してスノーボード・ブログhttps://dmksnowboard.com/を運営、またスノーボード関連ブランドの 日本代理店フィールドゲートで働いています。 会社は東京にありますが、日々オンラインで海外ブランドとのやりとり、PR事業などを行っています。 時間がある時に、こちらのブログをアップし、これからカナダに来られる人に向けて現地からためになる最新情報を配信していきます。

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