海外で車の運転していて、事故を起こすとひじょうに戸惑うか、と思います。
車の事故事態が懸念される上で、慣れない土地で、しかも苦手な英語での対応など、気になりますよね?
そこで、僕が実際にカナダで車の事故を起こして、どのように対応したのか?その経験をお話します。
1月2日に人生初の車の衝突事故!
そして、遂に今日、マイカーが我が家に元気な姿で帰ってくれました。
もしかしたら、今後、あなたもカナダのウィスラーや他の国で起こる得る事故に備えて、今回の経過報告したいと思います。
1月2日(日)に雪道のハイウェイをバンクーバーに向かって走っていました。
これまでの経験で最も心配されることは、ウィスラーからスコーミッシュ。1時間までの道のりは、雪が多い時があり、運転も慎重になります。
しかし、事故が起こったのは、さらにバンクーバー方面で、あと20分ほど走らせたライオンズゲート・ブリッジというところでした。
車線も4車線で、時速も60キロから80キロくらいを狙える状況になったところです。突然、自分の車が制御不能に陥りました。まるで地獄行きのブラックアイスを踏んだのだと思います。
瞬間、アドレナリンが吹き出し、スロービデオの世界です。自分は懸命に車をコントロールすることに努め、なんとかハイウエイの右端に停めることに成功…。と思った瞬間で、後ろからかなり強固な4WD車が「ドスーン!」と私の車の後部を襲ったのです。瞬間、頭が真っ白になりました。残念ながら、彼らもブラックアイスという地雷を踏んだようですが、そもそもこの状況で近く運転していたような。その証拠に、その後の後続車は問題なく、抜き去っていきます。何しろ4車線の右端に、私たちの車はあるので。
そこは、もう雪ではなく、雨のような状況だったのですが、まずは外に出て確認しました。相手も出て来て、「いやあ、参った」の表情です。
私の車は無残にも後部のライトなどが粉々状態です。一方相手は、最強なフロントバンパー搭載で、無傷のようでした。
ともかく、お互い無事で良かった。自分もむち打ちの症状などもまったくなく、身体がピンピンしていること、命があることに感謝しました。大袈裟かもしれないけど、初めてこうした事故に合った自分にとっては、本当に怖くで心の底で震えていたのです。だから、無事であることを本当にありがたいと思いました。
このような初体験の頭真っ白の時、「どうしたらいいんだろう?」と思いつつも、相手とコミュニケ―ションも始めました。
「まっ、警察に電話しよう!」と伝えたら、相手は「ちょっと待って」と。いやいや、この状況でオレたちだけで対処できないでしょ、みたいな気持ちになり、私は構わず警察に電話しました。思えば、これも人生初の911です。
警察の方は慣れていない新人なのか、その日は事故が多発だったのか、あまりうまく対応していないいような印象。だけど、結論から言うと、お互いの保険証を撮影し合うこと。あと、自分は車が運転できれば、走ってもいいということでした。
ということで、このままウィスラーに引き返したい気分だったけど、Uターンできるような場所はないので、ともかく頑張ってバンクーバーまで行き、1ドルショップへ。そこで、ダックテープ、ハサミ、タオルを買って応急処置をしました。
こうした初めての事故をした時、トラウマになるもんですね。ともかく、ハイウェイを走っていることが怖く感じるものです。今日も、自分はスコーミッシュまで運転したのだけど、ともかく誰よりもスピードを落として超安全運転になってしまいます。心の傷でどこかで疼くというか、ちょっぴりナーバスな気分になります。
事故を起こした日は、日曜日だったので、翌日、ICBC(※BC州の車の保険会社)に電話しました。
すると、ウィスラーから最も近いスコーミッシュで3軒の保険適用の車の修理工場を教えてくれました。
で、早速、上から順番に電話するのですが、なかなか繋がりません。その日は諦め、翌日にトライ。
翌日も上から電話するも繋がらなくて、遂に2軒目、上に記載されている車の修理工場よりも、もっとファミリー的なビジネスの小さい感じのDuncan Auto Bodyとコンタクトを取れました。
そこでは、フレンチなまりな英語を話すやさしい感じのお兄さんが対応してくれました。
で、そのお兄さんが言うには、まずは車をチェック。その予約が1月25日ということでした。
「えー、ずいぶん先だ!」とビックリしたのですが、まあ、とりあえず予約完了。一応、その後も他のボディショップ(車修理)にも電話をしたのですが、どこも繋がらないのです。留守番にメッセージを残しても無視です。もう、その日は、ともかく事故が多かったのでしょう。また、この時期は雪が多く事故が多発していたのだと思います。ボディショップはどこも忙しかったのです。だから、1月25日はずいぶん先だと思ったけど、これが最善だと思いました。
1月25日に、トラウマのハイウェイを走って車を持って行きました。
で、フレンチなまりのお兄さんは細かく、破損された車の箇所をパシャパシャと写真を撮り、細かく何をオーダーするか調べてくれました。
「これから車のパーツをオーダーします。修理ができる日がわかったら連絡します」ということで、その日は別れました。
後日、電話があり、車の修理は2月16日から始められるということでした。
2月16日に再び、Duncan Auto Bodyに行きました。
「修理はどれくらい掛かりますか?」と聞いたら、「1週間くらいです。また電話しますね」で、Duncan Auto Bodyのナウい(?)ブルーのレンタカーを使って、ウィスラーに帰りました。
それから、ちょうど1週間後に、「明日、ピックアップできる思います」と連絡がありました。結局のところ、8日間の修理期間なので「良かったあ」と思いました。
しかし、さらに電話があり、「すみません!水盛れ部分を発見したので、もうちょっと」ということに。
そして、また明日という段階で、「すみません!車内が濡れているので、まだ渡せないです」と言うから、「いやいや濡れていてもいいよ。今、仕事が終わったのでピックアップします。こっちも忙しいですから、早いところ自分の車が必要です。」と伝えると、結局のところ何か理由があって渡せないのか、強引に押し切られて翌日ということになりました。
で、遂に今日、戻って来たわけです。
車の後部は見事に直っていて、驚いたことに車内も凄く綺麗になっていました。正直、車内の椅子の汚れとかのクリーニングがわからなかっただけど、見事なまでにクリーンで、「良い仕事をしてくたなあ」という思いでした。なんか、「前よりも気持ちいいじゃん!」みたいな。
気になる修理代(※レンタカー代などすべて込み)ですが、5352ドルでした。
ここまでしていただいて「意外に安いもんだなあ」と思いました。そもそもICBCに電話した時、最高でも500ドル事故負担ということだったので、その点でへっちゃら気分でした。
でも、結局のところ、私に一切の過失もなく、1ドルも払わずに済みました。また、ICBCから事前にメールがあり、「あなたがこの事故による保険料の値上げがありません」みたいなことを伝えられていたので、事故に合ったとは言え、来年の保険料に影響も受けません。
めでたしめでたし。
いやいや、まだ伝えたいことがありました。
そもそも1月2日の事故なのですが、回避できなかったか!?ということです。
年末忙しくて、買い出しもできていませんでした。お米はなくなり、その他、ドイツから食べ盛りのホームスティの子も受け入れていたので、様々なものをバンクーバーで買いたいと思っていました。また、バンクーバーに住む奥さんから娘のクレアに渡したい荷物などもあり、どうしても3週間ぶりの休みに行きたかったのです。
しかし、今、思えばあの日は運転を避けるべきでした。前日の方がもっと酷い道路状況ではあったけど、あの日も雪道の難しい、事故が起きやすい状況だったと思います。車の事故は、時に命を奪ったり、致命傷を受けたりします。
だから、今、あの日に運転したことを深く反省しています。
みなさんも、これからどうしてもパウダーを滑るために、無理をしようとすることもあると思います。そんな時、本当に運転していい日か今一度、考えてみてください。私のようなトラウマを背負わないためにも、このことは伝えたいと思いました。
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