大河が出場するBC Summer Gamesが始まりました。
BC Summer Gamesは2年に一度開催されていて、BC州のスポーツの祭典、ジュニアのオリンピックのようなイベントです。
昨日の入場式も各8エリアの選手が、オリンピック選手のように入場して来ました。
今日いよいよ最初の試合がありました。
8エリアが2グループに分かれて、4つのチームの総当たり。
今日、2試合、残り1試合が明日。
そして、明後日ファイナルは、各グループ1位同士が激突です。
思えば、ここに来るまでも長かった。
春にバンクーバー周辺地区の3回もセレクションがあり、最終選考までに残りました。
1チームの出場登録選手は18人。
しかも、嬉しいことに人生初の背番号10!
大河は希望通りのナンバーをいただいて、ご機嫌。
1試合目から白熱の攻防。
先制点を入れられるも、前半に追いつき、そして後半にゴールして逆転勝利!
このゴールに大河も大喜び。
お昼の休憩を挟んで2戦目。
相手のチームは1戦目に5-0という大差で勝っており、ウチのチームは引き分けなら得失点差でファイナルに残れない可能性が高い状況でした。だから是が非でも勝ちたい試合です。
だけど、この試合が最初から大荒れ。
というのもレフリーが的確にファールを取らないから、どんどんラフな試合になってしまったのです。
我がチームのディフェンダーの選手はスライディングを受けて、試合早々にアウト。
ウチのチーム選手にもイエローが出たのだけど、これもお互い様な印象で、観客席からブーイング。
そんな荒れ模様の試合の中、相手に先制ゴールを奪われ、ピンチに立たされました。
何が何でも1点を奪い返したい我がチームは、積極果敢に攻め込みました。
そして、遂に味方の選手がゴールに切り込むファイトを見せ、大チャンス展開。しかしその時、相手の選手がスライディングで倒したのです。これは、PKだと誰もが思ったけど、ホイッスルがならない。倒された選手は怒り心頭。相手も食って掛かっていきました。
観客席はさらに大ブーイング。そんな空気が、遂に大きな騒ぎになってしまったのです。なんと試合中に両軍入り混じって、乱闘が始まってしまいました。
長年、子供のサッカーを見て来たけど、これは初めてのことで驚きました。
さらに驚いたのは、観客席で見ていたお父さんお母さんたちの罵声!
日本なら、「止めなさい!」という感じだろうけど、観客席の方でも両軍入り混じって罵声合戦になってしまったのです。
係りの人が止めに入ってから、さすがに恥ずかしい感じのお父さんたちになったけど。
この殺伐した乱闘騒ぎの後、結局、PK裁定になりました。
倒された当事者の子供が、PKを蹴りに行くかと思いきや、そんな状況の中で蹴れなくなってしまったようで蹴りに行こうとしません。誰が蹴るのだろう・・・?
それを見ていた僕は、気づいたら叫んでいました。
「大河ー、お前が行けーーー!」
その言葉に押されたのか。いや元々行く気だったのでしょう。10番の使命とばかりに、勇ましくボールを取りに行って、自らPKを取りに行ったのです。
決まればヒーロー。外せばスーパー落胆。
思えば、これまで大河が公式戦でPKを外したのは2試合だけでした。
最初は小学4年生の時、トーナメントの決勝戦で引き分けでPK戦に。大河が外したこともあり、チームは準決勝という悔しい結果に終わりました。
最後にPKを決めれなかったのは、今年の2月のシリーズ公式戦。あの日は、悔しさのあまり蹴ったその場で倒れ込んでしまいました。
もう、あんな姿は見たくない。親としては、「決めてくれ!」と祈りを送り続けるしかありません・・・。
ゴール!!!
大河は見事に左側のネットを揺らしました。
我がチームのお父さんお母さんも大盛り上がり。
コーチ陣も「大河、ナイス!」と大喜び。展開が展開だったけに、重い空気を吹き飛ばしました。
この勇敢な姿に自分は、思わず涙が出そうに。それを隠すために、必至にカメラを覗き続けるしかありません。
そして1-1のまま、前半は終了。
後半前には、レフリー陣が緊急ミーティング。
しばらく経って、「レフリーを交代します。」とのアナウンス。
ありゃりゃ、かわいそうに。
この大会、レフリーも若く10代の若い子のようで。収集ができないような試合展開になってしまい、辛かったようです。相当なプレッシャーだったに違いありません。観客席からもレフリーへの罵声が飛んでいたし。精神的な強いダメージで、レフリングができなくなってしまったのです。
この後、観客席の大人もプレーする子供も反省したのか、クリーンで良い意味でのエキサイトなサッカーになっていきました。
だけど、2試合目で選手もハードなのでしょう。一生懸命やって、全力でやって、ぶっ倒れまくるから、怪我人も出やすい状況に。両軍さらに2名ほど退場選手が出てしまいました。
そして向こうのキャプテン選手が怪我で退場になり、ボール支配率は我が軍が有利な展開に。
しかし、なかなかゴールを割れない。
時間が経つ。
残り時間はあと5分しかない。引き分けのままだと決勝に行けないかも・・・。
が、勝利の女神は我がチームに。
ゴールに突っ込んで行く大河に、味方の選手が最高のクロスボールが渡ったのです。チャンス到来です!
それを見事にローに蹴り込んで決めた大河。
ゴ~~~~ル!!!
もう、この時は嬉しさのあまり、周りのお父さんたちと抱き合ってしまいました。
周りのお父さんも、「お前の息子か!」「デカした!」みたいな感じで大盛り上がりに。
このまま勝利!!!
お父さんとしては、一年分のエネルギーをもらった気持ちになりました。
ありがとう大河!やったね大河!!
まさに10番にふさわしい大活躍だったよ。
0 件のコメント:
コメントを投稿