だけど、層々何度も日本から本を持って来たり、送ったりはできないので、何度も読む本が出てきます。
本は、数年を置いて改めて読むと、また違った印象を受けたり、気づかなかった発見もあったりしておもしろいですね。
そこで、僕がカナダにいながら何度も読んだ本を紹介します。
よかったら、今後の読書にご参考ください。
司馬遼太郎(著)竜馬がゆく
もし世の中にこの本を読んでいない方がいたら、人生の半分無駄にしているかも!?
自分の中では、それぐらい刺激を受けた本です。
司馬遼太郎が描く、坂本竜馬の生き方、考え方が好きです。
例えば、坂本龍馬が騙されてお金を取られる話があるのですが、竜馬はその泥棒がしめしめと喜んでいる姿を想像し、竜馬自身が楽しい気分になるという話が出ています。
現代に生きている我々はなかなかそんな気分にはなれないでしょう。でも、竜馬の心の大きさを現す逸話に、自分の心もなんか晴れ晴れしくなります。
この本をきっかけに坂本龍馬の様々な名言も知ることができました。
・人間、好きな道によって世界を切り拓いていく。
・天運は返さねばならぶ。
・一瞬でもこの絶景を見て心のうちがわく人間と、そうでない人間とは違う。
・大事をなすには無邪気で私心がないことが肝要。
・怒りを移すことなかれ。
・人の世に失敗ということはありゃせん。
・男はどんなくだらないことでも、死ねるという自信があってこそ大事をなしとげられる。
・怒る者は、小さな善人。
今、この言葉を改めて見て、自分もそういう気持ちで生きたいなあ、という気分になりますね。
司馬遼太郎(著)燃えよ剣
また司馬遼太郎なんですが、こちらの本も外せません。先に紹介した「竜馬がゆく」は8巻あるので、読み始めるとなかなか読み終わらないのですが、こちらは上下の2巻で幕末という歴史を駆け抜けていきます。
田舎武士だからこそ、幕府という存在に憧れ武士や階級に憧れる近藤。また、その近藤という存在に傾倒し、己の知恵と武力をすべてに親友に捧げる土方の生き方。カッコ良過ぎます!
ストーリーが進むに連れて、彼らの立場がどんどん変わり、仲間が増えたり減ったり、大ドラマな戦いがあったり、まるで映画のような歴史ストーリー。
その中にあって、最初から有志であった沖田総司もクールに登場し、まさに役者が揃った感じ。
今、この文章を読んでまた読みたくなっちゃった(笑
田舎武士だったから、幕府という存在に憧れ
江戸から来たから、京都の女性に憧れている姿は、
まるで、日本から出て来たからこそ、より日本を愛し、
また、カナダの女性に憧れていた自分にもダブるところもあります。
もしかしたら、この本を読んでいたことが、僕の人生を変えたのかもしれません。
山本 周五郎(著)さぶ
司馬遼太郎同様に山本周五郎の本もほぼほぼ全部読んでいるのですが、この「さぶ」はいつ読んでも感動させられます。天才肌の英二と不器用なさぶ。
二人の親友の物語は、心が温まること間違いなし!
英二の心が閉ざされ寒い思いをしている時、周りには英二のことを手を添えようとしている大人たちがいた。
そこに気づかない人生模様は、僕たちが普段生きている中で起きるドラマにもダブることがあります。
今の貴乃花の騒動を見ていると、小説の中で刑務所でかたくなの姿で戦っていた英二と似ているところも感じます。
もしかしたら、敵と思われていた方に、自分の理解者がいたりして!?なんてこともこの本を読むと想像しちゃいますね。
江戸時代のお話を現代の考え方にタイムスリップさせてしまう山本周五郎の文章力は凄い。
ぜひこちらの本もたくさんの方に読んでほしいです。
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