今秋のウィスラーは松茸が大豊作です。私のフェイスブックでも「たくさん採れた!」という投稿をよく見かけます。私も毎日の犬の散歩中によく松茸を見つけています。例年なら松茸を探すために、車で5分から15分ほどドライブして、松茸のよく採れるスポットに行くのですが、今年はそんな手間は必要ありません。近所の裏山(野球場があるスプルースグローブエリア)で、犬の散歩中に見つけてしまいます。今朝も散歩中に、見事な松茸を2つ発見しました。
ウィスラーに今年来たばかりの方は、松茸の見つけ方がわからないかもしれません。そこで、松茸採り初心者でもわかりやすいカナダ産マツタケの見つけ方・見分け方をご紹介します。
松茸が見つかるスポット
松茸はどこで見つかるのでしょうか?見つけやすい場所とそうでない場所がありますが、ビレッジ内のような人通りの多いところでは見つかりません。ただし、ゴルフ場近くのトレイルや公園周辺、学校の校庭などから山に入れば、見つけられる可能性があります。
車を持っている方は、適当な場所までドライブして車を停め、森を歩くことで松茸を見つけやすいでしょう。ウィスラーの入り口あたりも、松茸がよく採れると聞いたことがあります。あの辺りなら車を停める場所もありますし、気軽に探索できるスポットです。
私が住んでいるスプルースグローブ周辺でも、毎朝のように松茸を見つけています。ですが、初心者の方にはどこへ行けばいいのか迷うかもしれません。そこで、私からおすすめの3つのスポットをご紹介します。
1つ目はロストレイク、2つ目はレインボーパーク、そして最後はエメラルドフォーレストです。
ロストレイクはビレッジからも気軽にアクセスできるため、湖周辺のコースを歩いてみてください。様々な種類のキノコが見つかりますが、松茸もその中に含まれることがあります。昨日もロストレイク周辺で松茸を発見しました。しかし、ロストレイクは多くのマッシュルームハンターが訪れるため、早めに行かないと先に採られてしまうことがあります。
意外な穴場は、ロストレイクの入口近くにあるバイクトレイルです。ここはあまり散歩している人がいないため、見つけやすいかもしれません。ただし、マウンテンバイカーには注意してください。
レインボーパークもおすすめのスポットです。私は頻繁に行くわけではありませんが、周辺の景色は松茸が採れそうな環境が広がっています。他の人からも、松茸がよく見つかると聞いたことがあります。
最後のエメラルドフォーレストは、ウィスラーケイを下ったところにあります。鉄道の線路沿いの近くに急斜面があり、その先の森で、毎年多くの松茸が採れることで知られています。私は今年はまだ行っていませんが、例年はここでたくさん採ることができました。
ウィスラー周辺には他にも多くの松茸スポットが存在します。例えば、アルパインやエメラルドの住宅エリア周辺の森など、どこでも松茸が採れる状況です。特に今年は豊作なので、ぜひ挑戦してみてください。
マツタケ採りは朝がおすすめ
松茸を採る時間帯としては、朝が最適です。松茸は夜に成長し、朝になると地面から顔を出すことが多いです。私は毎日同じトレイルを歩いていますが、昨日まで気づかなかった場所に松茸が現れることがよくあります。
すべての人が松茸を探しているわけではないですが、知っている人が見つけるとすぐに採ってしまうので、早朝に行動すると良いでしょう。前日に見つからなくても、翌日には出ていることもあるため、頻繁に通うことがポイントです。
マツタケの見つけ方
松茸を探す方法は人それぞれですが、私が実践している方法をご紹介します。
私は、人が歩くトレイルをやや早歩きで探します。松茸狩り初心者の方と行くと、じっくりとゆっくり歩く方が多いですが、意外にも松茸は速足でも見つけられるものです。それよりも、多くの場所を効率よく回り、見つけるチャンスを増やした方が良いと感じています。
松茸を探す作業は、「松茸特有のカラーを見つける」ことがポイントです。
カナダ産の松茸は日本のものと異なり、全体的に白っぽい色をしています。ただし、完全に白ではなく、特に頭の先端は茶色がかっています。この頭の部分が土の中から少し顔を出している様子をイメージしながら探すのがコツです。全体的に白く、部分的に茶色が混じったものを目に留めてください。
およそ7〜8メートル先にある松茸も、この方法で発見できます。
具体的な手順としては、次のような流れです。
「あっ、松茸っぽい!」
近づいて2〜3メートルまで寄り、「やった!あった!」もしくは「違ったか…」と確認。
最後に、手が届く距離までさらに近づいて、「やっぱり松茸だ!」もしくは「偽物だったかな?」と最終確認。
この繰り返しで、松茸を見つけられる確率が高まります。
(以下、動画でその様子をご紹介しています)
松茸探しクイズ
ここで突然ですが、松茸探しクイズです。
まず、この写真を見て、どこに松茸があるかわかりますか?
少し難しいかもしれませんね。実際の景色とは違い、写真では松茸を見つけるのが難しいこともあります。しかし、私はこのような景色の中で松茸を見つけています。先ほどお伝えしたように、松茸の頭の先端、少し白くなっている部分を探してみてください。
このくらいなら、少しわかりやすいかもしれませんね。写真の中に白いスポットのような箇所が見えます。
近寄ってみると、このように松茸の頭が地面から少し顔を出しています。
マツタケを一つ見つけたら周りを見渡そう!
松茸に限らず、キノコ類は同じ仲間同士で集まる習性があります。まるで家族のように、キノコ同士が近くに寄り添って生えていることがよくあります。これは、キノコ類が何かしらの縄張り争いをしているのかもしれません。特定の場所には同じ種類のキノコが密集することが多いのです。
ですから、松茸を一つ見つけたら、必ずその周りをよく見渡しましょう。少し土が盛り上がっている場所を手で軽く払いのけると、隠れていた松茸が見つかることがあります。近くに2個、3個、さらに運が良ければ5個、6個と見つかることもあります。
もちろん、一つだけのこともありますが、キノコ類は家族のようにまとまって生えていることが多いので、一つ見つけたら必ず周りをよく確認しましょう。
マツタケの見分け方
この時期、森の中にはたくさんのキノコ類が生えてきます。
松茸採り初心者の方は、見分けるのが難しいと感じるかもしれません。しかし、実際には、松茸ほどわかりやすいキノコはありません。なぜなら、松茸には独特の香りがあるからです。一度でも松茸を食べたことがある方なら、あの香りが漂うのがわかるでしょう。
特に、松茸は傘が開いている方が強い香りを放ちます。逆に、傘が閉じている松茸は、あまり香らないため、かなり鼻を近づけないとわかりません。
よく日本では、傘が開いた松茸は香りが弱く、開いていないものほど高級品とされます。それは事実ですが、実際に採りたての松茸では、傘が開いていても非常に強い香りを楽しめ、おいしくいただけます。むしろ、傘が開いている松茸は大きく成長しているため、食べ応えがあります。
松茸は、日本へ空輸される間に香りが徐々に失われるのかもしれません。そのため、香りが封じ込められている閉じた傘の松茸が好まれるのでしょう。
ともかく、松茸は他のキノコと違って独特の香りがするため、それで見分けることができます。
以下のキノコ(名前不明)は、カナダで松茸を探しているとよく見かける「偽者」です。
本物の松茸との違いは、香りの有無だけでなく、見た目にもあります。
偽者の方がもっと白く、傘が開いたときに凹むという特徴があります。
松茸の傘は、どれだけ開いても頭の先は手のこぶしのように先がポコンと出たままです。対して、偽者のキノコは傘が開くと凹むため、そこに土などが溜まってしまいます。この点が大きな違いです。
また、言葉では伝えにくいのですが、松茸の方が高貴な印象を与える、やや茶色が混じった色合いです。対して、偽者は白くて安っぽい感じがします。これはあくまで私の主観ですが。
ともかく、この偽者は、サイズ感や太さなどが松茸に似ているので気をつけてください。初めて松茸を採取した方は、必ず知識のある人に確認することをおすすめします。ウィスラーには松茸に詳しい方がたくさんいますので、一度本物を見つけることができれば、あとは簡単に見つけられるようになるでしょう。
森で味わうマツタケ採りの魅力
最後に、マツタケ採りの素晴らしさについて簡単にご紹介します。
森の中に一人で入ると、自分の足音と小鳥のさえずり、リスの鳴き声だけが響き、とても静かで癒される空間が広がります。さらに、森の空気は澄んでおり、そこにいるだけで気持ちの良さを感じられます。
私は毎朝、愛犬チャーリーと一緒に森に入り、この素敵な時間を楽しんでいます。運が良ければ、キツツキやフクロウに出会うこともありますし、以前コヨーテに出くわした時は少し怖かったですが、彼は軽やかな足取りで逃げていきました。また、この時期は熊に遭遇することもあります。その場合は、歩いてきた道を引き返して距離を取るようにしましょう。ウィスラーのブラックベアはおとなしいですが、十分な距離を保つに越したことはありません。もし心配であれば、鈴をつけて歩くのもおすすめです。
よく松茸採りをする方の中には、森のコケを踏みつけながら歩く人もいますが、私はそうしません。前述の通り、比較的早歩きで人の通るトレイルやマウンテンバイク用のトレイルを進みます。そして、数メートル先に松茸を見つけた時だけ森の奥に入っていくスタイルです。実際に、そのようにしてたくさんの松茸を採ってきました。できるだけ山道を歩きましょう。
たとえ松茸を見つけられなかったとしても、森で過ごす時間はきっと楽しい経験になるはずです。美しい自然に癒され、さまざまなユニークな形のキノコがあなたを歓迎してくれることでしょう。ぜひ、この季節の松茸採りを楽しんでください!
採り過ぎてしまったマツタケの保存方法と料理方法のアイデア
人によっては、1日にたくさんの松茸が採れてしまい、料理方法や保存方法に困っている方も多いことでしょう。
定番の松茸ご飯、松茸のお吸い物の他には、天ぷら、鍋もの、そして単純にバターで炒めてもおいしくいただけますね。しかし、松茸は独特の香りから、調理方法も限られてくるように思います。私は、以前、マッシュルームの代わりにカレーライスにも入れたことがあるのですが、歯ごたえは良いものの、せっかくの香りが活かされていないように感じました。
そこで、料理方法や保存方法で困っている方のために、いくつかアイデアを提案します。
マツタケの佃煮
マツタケのラーメン
松茸のラーメンは、なかなかおいしいと思います。ここでは、簡単なレシピを紹介します。
【松茸ラーメンの作り方】
松茸
ごま油で炒め、塩少々を加えます。(バターで炒めても美味しいかもしれません)その後、スープに加えてください。スープ
- 牛骨(スーパーによってはブッチャーステーションでオーダーすることができます)
- 豚の皮や脂肪(お買い得品で使わなかった部分)
- 鶏スープ(粉末)
- 昆布だしの素
※ 網を使って不要な部分を取り除き、さらに灰汁をとってください。
ラーメンの麺
お好みの麺を。アジア系のスーパーマーケットで10本入りなどが手に入ります。薬味類
- 長ネギ
- セロリの葉
- レモン(スライス)
- 白ごま
お好みで少量のお醤油を加えて味を調整してください。松茸の香りにほのかなレモンがよく合います。ぜひお試しください!
松茸とチキンを炒め、カナダで手軽に手に入るズッキーニを加えると、とてもおいしいですよ。もちろん、お好みで具材を変えてみるのも良いでしょう。
私は朝、目玉焼きといくつかの野菜を同時に炒めることが多いのですが、その際にも松茸を加えます。松茸は高級な貝類のような歯ごたえがあり、香りも素晴らしいので、朝から食事が楽しみになります。
冷凍保存
いろいろ料理しても、もうアイデアがない!という方には、冷凍保存がおすすめです。もし可能であれば、食品乾燥機を使って松茸を乾燥させるのも良い方法です。ただし、その場合、部屋中に松茸の香りが漂ってしまうので、ベランダなど外で行うことをおすすめします。
私の場合、ドライフルーツメーカーを持っていないので、よく冷凍保存をします。松茸は自然のものなので、何もしないとどんどん悪くなってしまいます。傘の下に茶色い部分が出てきたら要注意です。そのため、悪くなる前にスライスしてラップに包み、冷凍保存することをおすすめします。
ちなみにカナダには真空シーラーという機械があり、完全に空気を抜いて保存できるものがあります。私は松茸の保存のためにわざわざ購入してはいませんが、もしお持ちの方は、便利に活用できるかもしれません。
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