毎年あるサッカー・セレクション

2015年3月28日土曜日

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大河がカナダに帰って来て、来季のサッカー・チームに向けたサッカー・セレクションが3日間連続でありました。
最初の2日間は、ウェスト・バンクーバーのチーム、最後の1日がノース・バンクーバーのチーム。
大河は、3日間とも良いプレーをして、とりあえず満足顔。



ところで、日本のサッカー・セレクションって、考えてみたら、小学6年生から中学年代に入るまで1回しかないような。つまり、中一から中二とか中二から中三の時って、あまりセレクションないですよね?一部あるのだろうけど、かなり少ないと思います。

大河がお世話になっていたサッカー・クラブも、一度入ったら、中学の3年間は同じチームにい続けれました。
だけど、カナダに帰って来て、「なぜ3年に一回のチャンスなんだろう?」と思いました。

これって、小学6、中学3、高校3という633システムの日本だけのことなのかもしれません。

小学6年生で中学に入る時、惜しくも希望のチームに入れなかった子供。
その子は、もう3年間も希望するチームに入れないという現状。それって、どうなんだろう?

また、一度チームに入ってしまえば、あとは3年間も同じチームにい続けられるということもどうなんだろう?と。

あまりくわしくことはわからないけど、大河の友人のママに聞いたところ、今回受けたバンクーバーのチームは5名ほど新しい選手を入れ替えるということです。
例えば、現在、16名ほどのチームは、新たなセレクションによって、3分の1は入れ替わるということです。

落ちてしまった選手は、コーチからどんな話をされるのでしょうか?

「残念だけど、来季、ウチのチームはキミを取らないことになった。」というような会話があるのでしょう。
言うコーチも辛いだろうし、言われた子供にとっても辛く悲しく、涙を流す子供もいるのかもしれません。

しかし、一方で落ちてもカナダの場合、サッカー・チームはたくさんあるので、大丈夫です。
というのも、大河が今回受けたメトロリーグの下には、ゴールドというリーグがあり、さらにその下にシルバーもあります。
年代によっては、その下にブロンズもあるし、さらにその下に地域の集まりのハウスというリーグにも参加できるからです。
子供たちは、それぞれ自分が活躍できるリーグでプレーし、また上を目指して翌年チャレンジできるのです。つまり、上のチームのセレクションで落ちた子も、翌シーズンは1つ下のリーグで活躍し、再び上のチームを目指すことができるのです。

このシステムは、ヨーロッパでも同じということを聞きます。
以前、読んだスペインの育成に関する本でも、同じようなシステムでした。

でも、日本の場合は、あまり子供たちにチャンスをあげていないのでは?と思うことがあります。

大河が日本にいた一年半の間に、Jリーグ・チームのセレクションに行きましたが、残念ながら落ちてしまいました。それで、地元のクラブチームに入ったのですが、そこでの子供が多くて、半分もの子供が公式戦に出れない現状がありました。さらにクラブチームに入ると、中学のサッカーチームに入れない事情もありました。
だから、そのローカルエリアの1、2を争っていた子供が、競争から落ちると、それこそ3年間、補欠のような状態ということもあるのです。

日本でのサッカークラブのコーチは、一人ひとりの子供をしっかりと見て、成長させようとしていました。ひじょうに熱心な指導には頭が下がる思いだし、もの凄い情熱も感じました。
それでも、残念ながらチームに子供が多いため、公式戦に出れない子供が多く、そんな子供は遥々遠征までして、応援に専念なんてことも・・・。



ようは、リーグのシステムの問題です。
カナダやヨーロッパのように、もっとリーグを作って、同じクラブ・チームの中でも、すべての子供がプレーできるように、15人~20人以内設定のチームとレベル分けがあればいいのです。そして、毎年、チャレンジできるようなセレクション。

セルジオ越後さんが書いた本にもあったけど、補欠があるというのも日本だけのようです。
つまり、海外では、どんどん子供たちに何度もトライできるシステムがあるからです。
そして、カナダでも同じようにあります。

日本代表の活躍により、これからますますサッカー人気が上がるでしょう。
サッカー文化を広げるためにも、もっと多くの子供たちが活躍できる場が増えるといいと思います。
今年落ちても大丈夫。また来年頑張ろう!と思えるステージさえあれば。




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自己紹介

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1990年にワーホリで来て、その後、カナダで結婚。二人の子供がいます。 現在は、冬の間はウィスラーでスノーボードのインストラクターをしていて、また年間を通してスノーボード・ブログhttps://dmksnowboard.com/を運営、またスノーボード関連ブランドの 日本代理店フィールドゲートで働いています。 会社は東京にありますが、日々オンラインで海外ブランドとのやりとり、PR事業などを行っています。 時間がある時に、こちらのブログをアップし、これからカナダに来られる人に向けて現地からためになる最新情報を配信していきます。

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