カナダで20ドル札が重宝されて日本で2000円札が流行しなかった理由

2015年8月4日火曜日

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カナダで最も使われる紙幣と言えば、20ドル札でないしょうか?



例えば、銀行のキャッシュマシーンで、100ドルを下ろした時、50ドル札が2枚ってあまりないと思います。
10ドル札が10枚はまったく記憶にありません。
普通、20ドル札が5枚です。

先日、自分のフェイスブックで「最近見かけなくなった2千円札の行方、こんなところに流出していたのか!」という投稿があったのですが、確かに日本では、あまり重宝されなかったようですね。

その理由を僕なりに思うのは。
日本人の脳と西洋人の脳の捉え方に違いがあると思うのです。

日本人ってどちらかというと、理数系の左脳派タイプが多いように思うのです。
だけど、カナダの人は、もっと抽象的に判断するというか、イメージとして捉える右脳派タイプが多いと思うのです。

例えば、時間の現し方。

7:45

日本語だと、「ひちじ・よんじゅうごふん」と言いますよね。
でも、英語だと、「クォーター・トゥ・エイト」です。

クォーター:4分の1

という捉え方をするのです。
きっと、頭の中には、ピザがあって、その内の4分の1カットのところをイメージしているのでしょう。

15分前だと、「トゥ」で、
15分後だと「パス・トゥ」だから、
8時、15分前という捉え方で、「クォーター・トゥ・エイト」です。
ちょっとわかり難い表現ですよね?
エイトが入っているから、「8時何分か?」と一瞬思ってしまいそうなので。


よく、日本でスノーボード・トリップに行ったり、子供のサッカー遠征のガス代などで、親御さんたちがきっちりと割り勘する姿には、驚くことがあります。カナダでは、もっと曖昧で、そのへん適当だったりするので。

あと、カナダではよくおつりを間違えます。
海外生活したことがある方なら、「あるある」だと思いますが、本当頻繁にありますよね。
だから、しっかりとチェックしていないといけません。

あと、笑っちゃうのは、例えば買った商品が、10ドル60セントだったので、とりあえず10ドル札がないので、20ドル札、それに60セントないので、10セントだけ小銭を出したパターン。日本なら、普通におつり10ドル50セントですが、結構、カナダのキャッシャーの方は、クエッション・マークしている顔の方がいるから驚きです。

こういう計算が苦手なところも曖昧文化になり、視覚で物事を捉えるところにつながり、しいては20ドル札という文化を作るのかもしれません。

ちなみにカナダでは、一昨年から1セントを作る費用は1セントよりもずっと高いということで、1セントが使用できなくなりました。だから、98セントの商品は1ドルに商品になったり、96セントの商品は95セントの商品になったりしています。このへんも曖昧文化の増長要因(?)。

あと、もう1つカナダで20ドル札が頑張る理由は、カナダで基本的に100ドルって敬遠されるからかも。
スーパーで100ドル出すと、「えー、100ドルかよ。おつり面倒くせえ。」という顔をされたりします。
だから、100ドルってあまりお目に掛かられないですね。
そのため、20ドルが活躍しているってこともあるでしょう。

ところで、日本で受け入れられなかった2000円札ですが、実を言うと僕はお守り代わりにもっています。
以前、日本に帰った時、友人が「フサキ、これは今、日本で話題の2000円札だ。ちゃんととっとけ。」と渡され、それ以来ずっと持ち続けてしまったというわけです。

そんなわけでカナダに住む僕が意外にも2000円札を大事に持っているという話でした。

ついでにこの日記のアドレスが、偶然にも最後の数字が202000だって。さらにオチがついたね!(笑)


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自己紹介

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1990年にワーホリで来て、その後、カナダで結婚。二人の子供がいます。 現在は、冬の間はウィスラーでスノーボードのインストラクターをしていて、また年間を通してスノーボード・ブログhttps://dmksnowboard.com/を運営、またスノーボード関連ブランドの 日本代理店フィールドゲートで働いています。 会社は東京にありますが、日々オンラインで海外ブランドとのやりとり、PR事業などを行っています。 時間がある時に、こちらのブログをアップし、これからカナダに来られる人に向けて現地からためになる最新情報を配信していきます。

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