家でデスクワークしていたら、ドアを叩く音が。
叩く音からして、クレアのお友達とか、子供の感じがしない。
時々、アフリカの子供が困っているとか、カナダの森を守ろうとかの類に募金回りが来るけど、その手のものか?と思ってドアを開けると、二人のオバサンが立っていた。
彼らの要望は、選挙に自分の応援している人に一票入れてほしい、ということだった。
「申し訳ないけど、僕は選挙権がないんです。」とお断りした。
よくカナダに住んでいると、どんなビザをお持ちですか?
カナダ人になったのですか?なんて質問してくる方がいる。
もちろん僕はカナダ人が持つパスポートを持っていない。
日本は、二重国籍を認めない国だから、日本とカナダの両方を持つことは許されないのだ。
確か、子供たちも二十歳ぐらいで、日本かカナダのどっちか選ばないといけない。
ひじょうに残念なことだけど。
自分の友人には、イギリスからやって来て、イギリスとカナダの両方のパスポート所持をする人もいる。
これまで会った方の中には、カナダとアメリカのパスポートを持っている人もいた。
日本人であることは素晴らしいことだけど、日本はこの手のルールは窮屈だ。
島国根性というのか、閉鎖的というのか。
カナダに住んでいるからかもしれないけど、これほど単一民族だけが集まっている日本の国というのも、むしろ世界的に珍しいカントリーな気がする。
ウィスラーに住んでいれば、自分の上司や先輩が、オーストラリア人だったり、ニュージーランド人だったり、イギリス人であったりするのはあたり前だけど、日本だと外資系で働かない限り、そういったことはないだろう。
そういった意味では、活力が生まれないのではないだろうか。
もし、僕の子供たちが、二十歳になっても日本人であることが認められれば、彼らは気軽に日本での仕事も選択できるのに。
それは、日本の社会の活性するにも役立つことになると思う。今、世界には日本人とどこかの国のハーフの子供たちがたくさんいるのに、彼らは片方の国籍を捨てなければならないのだ。残念なことである。2つの国の文化や言葉を持っていることは、どこかの会社で働いてもきっと重要な戦力になるに違いないのに。
僕自身は、カナダ人でないことで、困ったことはほぼない。
元々、カナダの政治に参加する気もないので、選挙に行けなくてもいい。
カナダへの出入国で、カナダ人でないことはちょっとだけ困ることがある。例えば、親戚一同で車でアメリカに遊びに行った時、僕がいるためにアメリカ入国で時間を費やすことがあるからだ。
あと、困るというか面倒なのは、カナダの永住権保持者 (Permanent Resident)の人が持つ、PRカードってやつの毎5年ごとの更新。
あのドキュメント(書類)を作成するかと思うと、ゾッとする。5年に一度、頭が痛くなる。
特に、カナダから出国している日数が、3年レベルとかになると、面倒なことが起こる。再度面接したりしないといけないし。もし、ウチの母親が看病が必要になったら、日本に長く滞在するケースだって出てくるだろう。
自分は、この5年間の中で1年以上カナダを離れたこともあり、その点ちょっと心配だ。
まあ、合計3年間も及ばないので、大丈夫だろうけど。移民管から多少不思議られてもおかしくないので、チェックが入ったりして。
どちらにしても、自分がカナダにいなかった時期は、正しく記載する必要があってこれが面倒。
海外旅行していた期間をこと細かく書くので、見え難いパスポートの日付け印とにらめっこだ。
ヨーロッパに行った時など、押してないところもあるので、自分の過去ブログも参考にする。
ああ、面倒。こんなこと書いていたら、また頭痛くなっちゃったよ(笑
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自己紹介
- フサキ父さんのカナダ生活お役立ち日記
- 1990年にワーホリで来て、その後、カナダで結婚。二人の子供がいます。 現在は、冬の間はウィスラーでスノーボードのインストラクターをしていて、また年間を通してスノーボード・ブログhttps://dmksnowboard.com/を運営、またスノーボード関連ブランドの 日本代理店フィールドゲートで働いています。 会社は東京にありますが、日々オンラインで海外ブランドとのやりとり、PR事業などを行っています。 時間がある時に、こちらのブログをアップし、これからカナダに来られる人に向けて現地からためになる最新情報を配信していきます。
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