保険料を一切払わなくても40年住めばカナダの年金はもらえるよ!

2022年8月11日木曜日

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若い人はあまり気にしないかもしれませんが、カナダに長く住んでいる人は将来、自分の年金っていくらもらえるのか、気になりませんか?
そこで、調べてみました。
カナダでは驚いたことに、保険料を一切払わなくても40年住めば年金はもらえるのです!
その驚くべき内容を解説していきましょう。



CPPは年金2階建て構造の上の部分でベースはOACだった!

カナダで仕事をしている人は、給料明細のところにいわゆるCPP(Canada Pension Plan)といのがあって給料から引かれていることがわかります。

みなさんもなんとなく、年金のようなものが引かれていると理解しているのではないでしょうか。僕自身、そう思っていました。
だけど、調べてみてわかったのは、CPPというのはいわゆる年金の2階建ての上部分だったのです。
じゃあ、日本のようなベースとなる国民年金は、何なのかというと、実を言うとそれはOAS(Old Age Security Pension)だったのです。

だけど、そこで多くの人は疑問に思うかもしれません。「そのOASって払った記憶がない…」
僕自身、そう思いました。

そこで、みなさんに嬉しいニュースをお伝えしましょう。
なんと、このOASは保険料を納めなくても40年カナダに住んでいれば、もらえるものなのです!「よっ、カナダ国、太っ腹!!」と思わず歓喜の雄たけびが聞こえて来そうですね。

なぜそういうマジックが成立するかと言うと、税金から引かれているからなんです。
日本でも国民年金という最もベースの部分を保つために、国民から支払われた保険料よりも税金で賄っている部分が大きいと言うけれど、カナダでは完全に保険料は徴収せずに、税金で基礎部分の年金が保たれているわけです。

「道理でカナダの税金って高いと思ったよ!」と思うみなさんも、徴収されずに年金もらえるならラッキーという気持ちではないでしょうか。


OASでもらえる額は600ドル以上!条件は40年間移住!

Old Age Security Pensionは、すなわち老齢年金のことで、満額を受け取る条件としてはカナダに40年間移住が挙げられます。40年間住んでいないと、満額をもらえないので、あなたがいつからカナダに住んでいるか、計算してみてください。
あと、65歳から受け取ることができるので、それまでは頑張って健康で働けるようにしましょう。

気になるもらえる額は、カナダの公式サイトOld Age Security payment amountsでチェックできます。現在のところいただける額は$666.83(65歳~74歳)、$733.51(75歳以上)となっています。
まあ、600ドル以上で、おそらく将来はもっと上がることが予想されます。日本のようにデフレが来たら上がらないかもしれないけど。
どちらにしても、日本で毎月、国民年金で16,590円を引かれると思えば、ありがたいことですよね。しかも、日本の国民年金なんて、その人の条件にもよりますが、このカナダのOASよりも若干、低めとかの額しかもらえないと思います。

ちなみに居住年数が40年に満たない場合でも、10年間以上カナダに住んでいればもらえます!
その場合の計算方法は、
OASの満額✕(居住年数÷40年)となっております。

もちろん先に伝えた65歳以上が条件でもありますので、例えば40歳くらいでカナダでPRカードを取った人でも、もらえるとわけです。


CPPのもらえる金額はおよそ給料の25%

OASにより65歳になってからカナダから年金をいただけることは理解できました。じゃあ、いつも給料から引かれているあのCPPってやつは、将来いくらもらえるのだろう?

CPPとは、Canada Pension Plan略で、日本で言う老齢厚生年金のようなものになります。サラリーマンが、厚生年金保険に加入していた方が受け取ることができる年金ですね。

だけど、カナダの場合、バイトのようなパートタイムのような飲食業でもCPPって引かれているんですよね。ぜひとも将来、その分をいただきたいものです!

果たしていくらもらえる?

カナダ政府が発表しているCPP受給額の平均最高月額Canada Pension Plan: Pensions and benefits monthly amountsによると、現在のところ65歳以上の平均が、$727.61となっています。それもなかなかの額ですね。
だけど、人によっては、お給料が違うし、今、これを読んでいる人は、「ワシのように低所得の者はどうなるんじゃい!?」と思っているかもしれません。ご安心ください。僕も同じ気持ちです(笑)。
その場合も良いアドバイスがあって、
CPPのもらえる金額はおよそ給料の25%と言われています。これで現在、あなたがいただているお給料を元に計算することできますね。


税金であるOASは日本との年金合算は不可能!?

ここまで盛り上げておいて、最後に悲しいお知らせがあります。
それは、2008年3月に成立した日本・カナダ間が決めた社会保障協定により、保障協定発効月以前にカナダでCPPの保険料を支払っていた人は、日本の年金加入期間との通算ができ受給資格が発生するようになったのですが!一方でASOについては保険料ではなく税が財源のため、日本の年金制度との間で適用調整はできない、ということです。

つまり、日本で年金をいただく予定がある方は、将来カナダでCPPを受け取ることができるけど、OASは受け取れないということなのです。

それでは、OASを受け取りたい人はどうすればいいのでしょうか?
単純に日本の年金制度から脱会すればいいのか!?そのへんは僕にもわからないですが…、専門家のアドバイスに委ねたいですね。日本に帰国することがあったら、聞いてみたいと思っています。

※後日、日本年金機構で確認したのですが、カナダの年金の受け取りとは関係なく、支払い続けて来た国民年金、また厚生年金も将来払える(※本人は受け取ることができる、とのことです。
ただ、カナダの方のOASを受け取るためには、国民年金を受け取らない前提にあると思うので、そのへんがイマイチわかりません…。ともかく、日本サイドとしては関与せず、お支払い続けて来た日本への年金は、将来あなたがどこに住もうが、お支払いしますよ、という感じでした。


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自己紹介

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1990年にワーホリで来て、その後、カナダで結婚。二人の子供がいます。 現在は、冬の間はウィスラーでスノーボードのインストラクターをしていて、また年間を通してスノーボード・ブログhttps://dmksnowboard.com/を運営、またスノーボード関連ブランドの 日本代理店フィールドゲートで働いています。 会社は東京にありますが、日々オンラインで海外ブランドとのやりとり、PR事業などを行っています。 時間がある時に、こちらのブログをアップし、これからカナダに来られる人に向けて現地からためになる最新情報を配信していきます。

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